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「流れ」を作るために


会計担当の高口です。バレーボールで毎回最初に2セット先取する日本を見て、モータースポーツにおける流れ、学生フォーミュラにおける流れってどんな意味だろうと考えてみたのでちょっと書いてみたいと思います。



モータースポーツといえば多くの皆さんがGTやスーパーフォーミュラ、F1などを思い浮かべると思います。

大抵のレースは年間を通したチャンピオンシップを争う制度になりますので、ここでいう流れは

「1つの大会の中での流れ」

「シーズンを通した流れ」の2つがあると思っています。


1つの大会の流れで言うと、レースウィークに入る前の準備、フリー走行、予選、そして決勝と続いていく中での調子の良さを指します。どれだけ準備しても間違った方向なら予選までに修正しなければなりませんし、予選が良ければ決勝ではよっぽどのことがない限りいきなり順位がものすごく下がる、なんてことはあまり見ません。レース前の練習で速くて予選で遅くなる人もいますが、準備が足りていなかったり、あるいは気持ちの問題だったりと「流れ」を作りにくい人もいます。


一方でシーズンの流れでいうと、大体の場合は上り調子、水平、下り坂、ジグザグの4パターンに分かれます。一番いいのは高い水準で直線になることですが、シーズンをかけて調子が上がってくる、調整してくるのが得意な人、チームもいます。個人的には一番悪いのはいい順位と悪い順位を繰り返しながら動くパターンだと思っていて、これでは流れどころの話じゃありません。


F1はマシンのアップデートもあるので一概にはいえませんが、シーズンを通してみてみるとフェルスタッペンが水平、ペレスは下り坂、ピアストリが上り坂といったところでしょうか。


では、学生フォーミュラの流れとはなんなのでしょうか。


大会の流れは基本的には変わりません。が、大きく違う点が1つあります。

それは、「技術車検に通らなければ、そもそも走らせてもらえない」と言う点です。

普通のモータースポーツでは走行後に車検で失格になることはあれど、まず車検が通れず走れないと言うことはありません。さまざまな理由はありますが、学生フォーミュラならではの特徴です。

ということはまず、技術車検をどれくらいクリアできるか、そしてその上で、狙ったタイミングで競技に参加できるかどうかが「大会の流れ」になるわけです。もちろんもっといえばエンデュランスで走り切れるか、各種目の結果はどうかなどもありますが、おおまかな流れとしてはこんな感じになります。



そしてシーズン中の流れといえば、「予定通りにシェイクダウンできるかどうか」が大事になると考えています。これは日本特有の考え方でもあると思っていて、ヨーロッパではレース同様複数大会のことを考えることになります。


学生フォーミュラは世界中で開催されています。その中でもヨーロッパは特に盛んです。

ヨーロッパにある国の大学チームは、自国の大会だけでなく陸続きの他の国の大会にも参加しますから、1年間で何大会も行うわけです。

ところが日本のチームは参戦資金や参戦意義の違いを理由に、ほとんどの大学が日本だけで終わらせています。(こんな書き方をするとそれが悪いみたいに捉えられるかもしれませんが、そうは考えていません。1つの大会に集中することも大事な要素だと思います。)

過去には他国の大会に参戦したチームもいますが、コロナが明けた今ではほとんどいないはずです。(間違ってたらごめんなさい。)


そんなわけで日本のチームはシーズンを通してほとんどを車両作成に費やすことになります。その中でどれだけスムーズに車両を製作できるかどうかがシーズンの流れそのものにんなるでしょう。



じゃあその流れを引き寄せるためにはどうしたらいいのか。


個人的には、この2つを後輩にやってほしいなと。



1.キレイにする。

正直どんな世界でも通用する引き寄せ方だと思っています。車だけじゃなくて自分の机周り、棚、パーツケースなど学生フォーミュラのチームガレージがきれいなのはあまりみたことがありません。以前OBにもご指摘いただきましたが、「見られる」立場である以上は、最低限の清潔さ、整理整頓ができていないとダメです。


2.分析と予想を何パターンも組み合わせる

人は予想していなかった出来事に直面すると思うように動けなくなります。

それを回避するためには、あらかじめ何パターンもの動き、未来を予測できた方がいいです。

その予測をするために、過去をとにかく振り返ってください。自分が入ってからの出来事、自分が入る前の事、色んなデータが部室に残っています。先輩を使えばOBに聞く事だってできます。

チームマネジメントの話になってしまいますが、とにかく過去から学んでください。そしてそれを未来に繋げられた時、もっといい未来が待っているんじゃないかと思います。



かくいう僕も後一年あるので、後輩に教えつつ自分も実践したいと思います。

それではまた。





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